不登校・精神科・初体験6
よく晴れた秋の日。
待ち合わせはいつも通り最寄りのコンビニ。
彼が運転席から合図しているのを確認し、私は車に乗り込む。
国道をドライブする二人。
彼の運転は穏やかでとても心地いい。
しばらくして彼はひと気のないショッピングセンターの屋上に駐車した。
彼が運転席から後部座席に移動した。
気まずい雰囲気。
私は耐えきれなくなって、いつか観たエッチなビデオを真似たようなキスをした。
「嶋ちゃん、違うよ」と彼が笑った。
彼が優しく舌を絡めてくる。
身体中とろけてしまいそう。
好きな人とのキスはこんなに気持ちいいものなんだと知った。
「嶋ちゃんおいで」
彼の膝の上にちょこんと座った。
固くなった彼の股間の感覚。
男の人って正直なんだなって思った。
そしてすごくドキドキした。
初めてのキスは彼がお昼に食べたラーメンの万能ねぎの味だった。
彼の全てが、愛おしく感じて何度も胸の匂いを嗅いだ。
トニックシャンプーのような、男の人の匂いがした。